医療法人弘仁会 板倉病院

船橋市の機能強化型在宅療養支援病院・救急告示病院
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シルバー世代の骨折

整形外科:鈴木 伸之
シルバー世代の骨折で多いものは、①手関節骨折 ②股関節骨折 ③脊椎圧迫骨折の3か所です。

① 手関節骨折

骨のずれが少ないときはギプスで治療します。しかし、変形を残すと機能の低下を起こしますので最近は手術治療が多くなっています。

手関節骨折 受傷時
受傷時
手関節骨折 手術後
手術後

② 股関節骨折

股関節の骨折は全身状態などにもよりますが、可能な限り手術をします。少しでも早く起立、歩行リハビリを進めADLの回復に努めたいものです。内側型は人工骨頭置換術、外側型は髄内釘などで手術治療を行います。

内側型骨折
内側型骨折
外側型骨折
外側型骨折

③ 脊椎圧迫骨折

腰椎の圧迫骨折は、骨粗鬆の方やシルバー世代の方が尻餅をついた時などに起こります。骨の弱い骨粗鬆症の方は、転倒しなくても自然に背骨がつぶれてくることもあります。レントゲンでわからない新鮮骨折もMRIなら診断できます。

脊椎圧迫骨折

まずは、転ばないために日頃から運動を心がけましょう。1日8000~10000歩、歩くと生活習慣病にもかかりにくいことがわかっています。体に重力をかけ適度に日光に当たることも骨には必要です。

また、骨の強さを測定し、骨粗鬆域にあるときはお薬で治療することができます。

当院では2017年2月から新しい骨密度測定装置HOLOGIC社製 Horizon-iを導入し、正確な骨粗鬆症の測定、診断と治療を始めます。

日ごろから骨粗鬆に注意し骨折を予防しましょう。

新規導入MRI
新たに導入した MRI装置(Vantage Elan)
新規導入MRI
HOLOGIC社製 Horizon-i
(2017.1)