日本人の平均寿命は男性が80.5歳、女性が86.3歳と日本は世界有数の長寿国です。単純に考えて、65歳で定年を迎えても20年前後の生活が待っています。さらに、若年層の減少によりますます少子高齢化社会になっていきます。
そのなかで注目されているのが健康寿命です。つまり、病気になってから治すのではなく、未病(病気にならないこと)への取り組みです。
そのためにも定期健診によって、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発見、予防、治療を行い元気に活躍できる年の取り方をしていただきたいと思います。
また、最近有名人のがんのニュースをよく耳にします。最新のデータでは男性の2人に1人(53.6%)、女性の3人に1人(40.5%)はがんになるといわれています。それくらいがんは私たちの身近に潜んでいます。進行がんになると2~3週間の入院と30万円前後の自己負担がかかりますし、この入院を繰り返すこともあります。さらに、進行がんになれば生存率も低下しますし、日々の生活も鬱々としたものになってしまいます。
ここでも定期健診が重要になります。60歳を過ぎたら年に1度の胃カメラ、2年に1度の大腸カメラをお勧めします。余裕があれば5年に1度くらい肺のCTをとることも効果的です。これくらいの頻度で確認をしておくとがんになったとしても早期がん(ステージ1)で発見できますので、内視鏡治療や腹腔鏡補助の低侵襲手術で済む可能性が高まります。
さらに、下の表を見てもお分かりのように早期発見すれば生存率も格段に上がります。
当院では鎮静下、低侵襲の検査を行っています。「これくらいならまた検査しよう。」を実現して皆さんの健康を維持しようと思っています。
今までにカメラの経験があって、こりごりだという方はぜひ一度当院で検査を受けてみてください。
未来の自分のために、今の自分がしてあげられること。定期健診を受診ください。
5年生存率 | 胃癌 | 大腸癌 |
---|---|---|
ステージⅠA | 93.4% | 94.0% |
ステージⅠB | 87.0% | 91.6% |
ステージⅡ | 68.3% | 84.8% |
ステージⅢA | 50.1% | 77.7% |
ステージⅢB | 30.8% | 60.0% |
ステージⅣ | 16.6% | 18.8% |